鉄道会社から転職する人は多いのか

今回は、安定と言われる鉄道会社を辞める人がどれくらいいるのかについて語ろうと思います。

私の知っている範囲のことで、会社によっても変わると思うので、あくまで参考として読んでもらえれば幸いです。

辞める人はかなり少ない

鉄道会社の総合職から転職する人は、ほぼいないといってよいでしょう。

転職が一般的になってきたここ数年においても、鉄道会社から転職する人は少ない。私の感覚ではあるが、総合職では多くても数%程度だろう。

筆者が鉄道会社に勤務していた期間は10年に満たない程度だが、同期で会社を辞めた人間は、筆者を含め10人もいなかった。

新入社員研修の実態でも書いたが、入ってからの異様な雰囲気には、同期と一緒に戸惑い、みな何かがおかしいと感じていた。

また同期との飲み会で最も盛り上がる話題は、会社の愚痴である。上司や現場長が細かくてうるさい…組合活動が休日まであって休めない…給料が安すぎる…など話題には事欠かない。

中には、こんな会社すぐに辞めてやる!とまで言い出す人さえいる。

だが、誰も辞めないのだ。

なぜ辞めないのか

同期や先輩、後輩と話していても、満足している人より不満を抱えている人の方が圧倒的に多い。

なのに、ほとんどの人が2~3年経つと徐々に変わってくる。

曰く、「まあ、社会人なんてこんなもんじゃないの?」「給料安いけど、別に生活に困るほどでもないし…」「組合活動も我慢すればいいだけだし…」etc….

そして段々と会社に疑問を持たなくなり、入社当初感じていた会社の変だと思うことや、おかしいと思う感情を無くしていき、研修担当や現場での後輩育成では同じことが繰り返される。

みな、深く考えたくないし、会社をどうこうしようと思っても、どうにもならないと諦めているのだ。

かといって、転職や起業で環境を変えようというエネルギーもない。成果を求められることはないため、仕事は楽である。犯罪さえ行わない限り、クビになることもない。給料は高くないとはいえ、寮や住宅補助などの手厚い福利厚生もあるため生活には困らない。年功序列で上がっていくので、長くいれば後輩には偉そうな顔が出来て段々と居心地がよくなってくる。

何も考えず会社に染まり、細かい上司や組合活動など嫌な事を我慢し続ければ、少なくとも路頭に迷うことはない。

これが、多くの人が鉄道会社を辞めない理由である。

なぜ辞めたのか

上に書いたように、鉄道会社は思考停止を続けていけば、それなりの生活を送れる環境である。数十年我慢すれば、退職金も貰えるし社会的な信用度も高い。

でも、筆者には数十年も我慢して、会社に染まっていくことは無理だった。

おかしいと思う事をおかしいと言って何がいけないのだろうか。この時代になぜ古い体質のまま非効率的な事ばかりやっているのだろうか。洗脳じみた教育に何の意味があるのだろうか。思考停止してそれを受け入れることが本当にいい人生なのだろうか。

色々と考えてしまった結果、退職という決断を下したのだった。

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